庭師を目指す講習会参加

庭師を目指す講習会へ参加(2023年12月21日)

公益財団法人横浜市シルバー人材センターの実施する「植木職研修」へ参加した。暮れも押し迫った12月20日、21日に横浜国大を会場に2名が参加した。参加者が少なかったので、中身の濃いマンツーマンの指導を受けることができた。初日の午前は、講義が主体であった。内容は、安全就業、庭木の管理、剪定の基礎などについて机上で学んだ。幸い森林や林業に通じるところもあり、ほぼ理解することができたように思う。午後は広大な横浜国大のキャンパス内で早速剪定の実技演習である。あらかじめ用意された、大きな枝を小分けし、どのように選定していくかを実践し、実際に剪定することができた。これまで自己流で実施してきた技術がまあまあ基本に近いと思われたが、細かい部分で間違いを指摘してもらえた。その1は、大きめの枝から切り落とすのは良いが、残った枝の長い部分を切り詰めすぎる点を修正するように指導された。風に揺れるくらいの星枝を残すのが良い。その2は、枝は上部から切り進めること、そして下部の枝はできるだけ残すことを心掛ける点であった。これらは今後多くの実践を積むことで徐々に改良していかなければならない点である。また植木剪定は、これで良いというものはなくて、上を目指せばきりがなく、完成やゴールはない。奥が深い。2日目は、教室で今日のスケジュールや初日の振り返りを行い、現地での研修となった。中庭の庭園の整備として、蔓性の枯葉の処理や枯損木の抜き取りを行った。剪定の実践は、アジサイを対象に枝剪定をできるだけ下部にし、花芽を少し残すことなどを教わった。昼食は学食を利用させてもらった。広い学食には、冬休みに入ったのか、学生はそんなに多くない。黒人の女性の多さが目立っていたように思う。午後の剪定はアカマツである。剪定というより体験しながら要点を学んだ。枝先は通常3本あるが、Y型の2対を残し真ん中を剪定するのがコツ。また枝揉みと称して、枝先の15対ほどの針葉を残し針葉のむしり取りである。枝揉みの枝透きで風通しをよくし、爽やかな清涼感を醸し出すようだ。